« 2010年07月 | メイン | 2010年09月 »

2010年08月 アーカイブ

フランスの学校教育 6

(4)スポーツ活動

フランスでは「学校スポーツ連盟」といった団体があり、地域の子どもたちにスポーッをさせたり、基礎技術を教えたり、学校対抗の競技会を催したりしています。

また、卒業生たちは、フット・ボール、バレー・ボール、バスケット・ボール、卓球などのスポーツ・クラブに入って自由にスポーツを楽しんでいます。

町村対抗の試合をしたり、あるいは「フランス体育連盟」という全国レベルの団体が主催する定期試合に参加したりしているのです。


(5)キャンプ・旅行

キャンプや旅行はフランスの社会教育として大いに奨励されており、ユース・ホステルや休暇コロニーなどの施設が各地に設けられています。

学童に対する休暇コロニーは、戦前は虚弱な子どもを収容する施設でした。

戦後は、学枚の子どもたちを休暇の期間に海辺や山間の自然に恵まれた場所で生活させ、指導員のもとで集団的な生活訓練を与える施設としてひろく利用されています。

また中学生が冬季に学級単位で山で生活する「雪の学級」なども試みられています。


01.jpg

フランスの学校教育 7

修学旅行に対しては、そのために必要な情報を与えたり、具体的な日程の世話をするための団体として振興会が作られています。

各地にはセンターがあって、それぞれ責任者のもとに独自の運営をしていますが、営利を目的とせず、旅行が教育的な目的をよりよく果たすための援助を提供することを主旨にしています。


勤労大衆に対しても、とくに夏の休暇を風光明媚な南国で過ごす休暇旅行は大いに奨励されていますが、勤労青年に対して奨励されているものに、「フランスを発見するための休暇」があります。

それは、農村の青年団体と都市の未組織青年を一緒にしてグループをつくり、フランスの工業地帯とか漁業地域などを旅行させて、住民にインタビューしたり、共同生活をしたり、実態調査をしたり、記録や報告をつくってフランスの各地の生活を理解させたり、祖国への愛情を育てたり、青年の責任を自覚させたりするものです。

日本での青年の国内研修に相当するものといっていいでしょう。

このようなプログラムは、リセーなどの高等学校でも試みられています。

フランスでは社会教育の事業を行う多数の団体があり、一般教養、余暇活動、音楽、演劇、スポーツ、農村教育、労働者教育、国際交流などといった多様な領域で、それぞれ自律的な活動を展開しています。

フランスでは、同じ領域の活動をする団体でも、宗派のちがいによって団体がいくつも存在する例が多く、そのために全国的な組織化への傾向は弱く、行政も団体の活動に対してあまり関与しないことを基本にしています。

しかし、そのような団体が主催する事業でも、内容的に宗派性や党派性が少なく、国民の文化芸術や健康福祉を高める上に貢献するような事業に対しては、「青少年・スポーツ・余暇庁」をはじめ、各分野の行政機関はこれに補助金を支出しています。

とくに青少年団体の事業にはそのような性格のものが多いので、とくに第2次大戦後から行政はそのような事業の育成や条件整備に積極的に努力をしています。

About

2010年08月にブログ「痩せたい食べたい」に投稿されたすべてのエントリです。新しい順に並んでいます。

前のアーカイブは2010年07月です。

次のアーカイブは2010年09月です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り