フランスの学校教育 3
このような余暇時代を出現させた責任を果たすために、政府は大衆のための文化的環境を整備したり、スポーツや余暇活動の健全な育成を図るために「スポーツ・余暇庁」を設けました。
とくに運動場やスポーツ施設の普及や、文化、芸術、映画、旅行などの活動を奨励し、それまで学歴水準の低かった大衆に対する補習的性格の強かった社会教育は、これによって顕著に現代的な多彩な活動を展開するようになりました。
このような動きが本格的な展開を示すようになったのは第2次大戦後であって、そこでは次代を担う青少年の教育が重視されました。
1948年に「青少年・スポーツ総局」が、1958年には「青少年スポーツ高等委員会」が設けられ、1963年には「青少年・スポーツ庁」となり、1966年には「青少年・スポーツ省」に昇格。
1969年より、さきに述べたように「青少年・スポーツ・余暇庁」となっています。
このように社会教育の行政組織の変化はやや目まぐるしいですが、この間社会教育の施設の整備と普及、指導者の養成、事業の振興に大きな進展が示されてきたことは注目しなければなりません。
なお、フランスで社会教育の領域に関連の深い行政官庁としては、文化や芸術活動の領域を所管する文化省・健康や福祉の領域を所管する厚生省、農業問題を所管する農務省、労働問題を所管する労働省などがあります。
それぞれ各種の施設を設けたり、事業を行ったり、団体を育成援助したりして、社会教育に関連する諸活動の振興に努力しています。